「ほっ」と。キャンペーン

self memo

<   2016年 12月 ( 1 )   > この月の画像一覧

エンジニアを目指す学生に伝えた7つのこと

この記事はMonstar Lab, Inc. Advent Calendar 2016 の5日目の記事です。
前々日は @noboru_i さんの 地方でリモートワークするに必要なもの - Qiita
早速の二連投、ありがとうございます!


先日、島根大学 総合理工学部数理・情報システム学科の学生向けに、アジャイルソフトウェア開発の流れについて講義する機会を頂いた。
県内IT人材を育成する『システム創成プロジェクトII』11月5日開始

その講義に先立って、エンジニアを目指す学生に意識してほしい7つのことを説明したのだが、俺なかなか良い事言ったな感があったので、それについて書いてみる。
老害乙って思った人はそっ閉じしてほしい。

1.言葉に出そう

やりたい事、叶えたい事があったら、事ある毎に言葉に出そう!そうすると実現する可能性が高くなるというお話し。

唐突だが、私はパリス・ヒルトンが昔から大好きだ。あの美貌、いつまでも変わることのないスタイル、自由奔放な生き方、その上しっかりお金も稼いでる、最高だ。私は事ある毎に「パリス・ヒルトンが好き好き」と言い続けた。そしたら会えた。その時の写真がこれだ。
a0039958_16194029.jpg
私のおでこのテカリ具合はスルーしてほしい。

言霊とか、そういった事を言いたいわけではない。当時の私はポータルサイト運営会社に所属しており、デビューアルバムのプロモーションのために来日したパリス・ヒルトンのインタビューのお誘いが所属会社に来た。その際に、そういえばパリス・ヒルトン好き好き言ってたエンジニアがいたなってことになって、部署も職種も全く違うエンジニアの私がパリス・ヒルトンへインタビューし、インタビュー後に2ショット写真も取ることができた。私がパリス・ヒルトン好き好き言ってなかったら、会えなかっただろう。

それ以来、私は自分がやりたい事を事ある毎に、しつこく言い続けているようにしている。ここ2,3年は、アジャイル開発!オフショア開発!東南アジア!って至る所で言い続けてたら、フィリピンのスタートアップやベトナムの開発会社でアジャイル開発の導入を支援する事もできた。

やりたい事があるなら、周りがうんざりするぐらい言い続けると良い。

2.行動しよう

私の直近1年ぐらいの行動を書き出してみる。

■2015年 10月〜11月
  • フィリピン(フォートボニファシオ)のスタートアップへのアジャイル開発導入。
■2015年 11月〜12月
  • フィリピン(バギオ)での短期語学留学。
■2016年 2月〜8月
  • ベトナム(ダナン)の開発拠点へのアジャイル開発導入、技術サポート。

これらの行動によって得られた経験は以下の通り。
  • 海外に住んで働いた経験
  • 家族と離れて暮らした経験
  • 多国籍(フィリピン、インドネシア、韓国、ベトナム、日本)チームと英語でコミュニケーションを取りながら働いた経験
  • 語学留学の経験
  • 英語のワークショップに参加したり、プレゼンした経験

クネビンフレームワークという、課題や状況を分類する方法がある。

a0039958_174081.jpg
このフレームワークの分類の一つである"カオス"な状況は、状況を正しく理解することが難しく、明確なプロセスも無い。その状況においてはただただ行動するしかないと定義されている。まさに現在の世界はカオスだ。複雑に絡み合った状況を正しく理解し、確実性の高いプロセスに則って人生設計することは難しい。

この状況においては、ただただ行動し続けるしかないと考えている。

3.アウトプットしよう

自分の考えや経験をまとめたら、積極的にアウトプットしていくと世界が広がるよという話し。

1.前職の社内勉強会でベトナムとのオフショア開発にアジャイル開発を導入してみた成果を発表

2.せっかく作った頑張ってスライド作ったので、Slideshareにスライドをアップロード。

3.15,000View超え!スライド見てくれた方々から連絡もらって、楽天テックトークやオフショア大学のイベントで登壇

4.アジャイル×オフショアはニーズありそうだなと思ったので、アジャイル系イベントの公募に応募

5.Regional SCRUM GATHERING Tokyo 2015の公募に採択され登壇

6.Agile Japan 2015の公募に採択され登壇

7.Regional SCRUM GATHERING Tokyo 2016の公募に採択され登壇

8.Regional SCRUM GATHERING Tokyo 2017の公募で不採択…

9.そのプロポーザルを見てくれた方から声かけて頂き、POStudy スクラム冬の陣2017 登壇予定←イマココ

アウトプットする際に。何か間違ったことを言ったり書いたりして笑われるのは嫌だからちゃんと勉強する。また、アウトプットすると良くも悪くも必ずフィードバックが得られる。そのフィードバックは本当に貴重だ。ちょっとだけ勇気出してアウトプットしてみると、これらの点から必ず成長できると確信している。

4.HRT重要

ご存知の方も多いと思うが、『Team Geek』という本に書かれている、チームで働くために必要な考え方の三本柱だ。
a0039958_20240855.jpg
三本柱とは以下の三つの価値だ。それぞれの単語の頭文字を取ってHRT(ハート)と呼んでいる。
H:Humility(謙虚)
R:Respect(尊敬)
T:Trust(信頼)

特に私のようなおっさんが若い人と一緒にチームを組む時や、国や文化をまたいでチームを組む時に重要な価値になる。正直言うと、HRT持っていない人と一緒に働くのは苦痛でしかない。また優秀な人ほどHRTを持ち合わせている傾向にあると考えている。チームで開発する時はHRTを大切にしよう。

5.一番の下手くそでいよう

これは『情熱プログラマー』という本に出てくる、成長の仕方の心得みたいなものだ。

a0039958_23115427.jpg
私は今まで10回ほど転職を繰り返して今に至るが、転職の度に自分が一番下手くそになる環境を選択してきた。一番の下手くそは辛い。優秀な同僚たち以上に日々努力し、勉強し、時間を費やさないととてもじゃないけどついていけない。そんな事を数カ月から数年ぐらい続けてふと気がつくと、あれ、普通にやれてる!って思う瞬間がやってくる。思いっきり環境に依存して自分の力を引き上げてもらっているわけだ。

私も今年で41歳、いい加減人を引き上げる側に回れと思われそうだけど、やっぱり自分も成長を続けたい。今後も意識的に自分が一番ヘタクソな環境に身を置き続けたい。

6.自己組織化しよう

"自己組織化"、この言葉が一番好きかもしれない。

ビジョンやゴールが共有されているチームにおいて、誰から指示されることも無く、ゴールを達成するためには今自分が何をすべきかを自らの頭で考え、自律的に動けるような人の事を自己組織化された人だと考えている。

自己組織化された人達が集まったチームで働くことは本当に楽しい。

以前、数千個のノベルティグッズセットを作らなければいけないことがあった。20人ぐらいで部屋に集まり、特に誰が仕切るわけでもなく机を一列に並べ、各種グッズが詰まったダンボールを机の上に置き、メンバーが一列に並んでテーブルに沿って歩きながら手にかけたトートバッグに各種グッズを詰め込んでいくお買い物スタイルでセット作りが始まった。そのうちすぐに、1回で1セットは効率悪いなと考えた人が5個ぐらいトートバッグを腕にかけて歩くようになった。五本指をうまく使ってトートバッグを開いておき、スムーズにグッズをバッグ内に入れる手法が編み出されるとすぐに皆がそれを模倣した。1ラインって待ち時間が多いよねって事を誰かが言い、迅速にテーブルの反対側にもう1ラインが生成された。その後は完成したトートバッグの中身を確認して梱包する者、グッズのダンボールを補給する者、不要になったダンボールを畳んでまとめる者、まとめたダンボールをまとめて捨てに行く者、誰も指示する者などいなくても、自らが今何をすべきかを考え、行動し、あっという間に数千セットを作ることができた。

まさにチームでのソフトウェア開発を、こんな感じでやりたい。難易度が違うことはもちろんわかってるけど、あの状況の再現を常に目指している。

7.検査と適応を繰り返そう

スクラムガイドに記載されているスクラムの理論の三本柱のうちの二つがこれにあたる。
※あとの一つは透明性

ここでは特にスクラムにおける検査と適応については触れないが、常にプロセスやプロダクトの状態を検査し、必要に応じて改善策を適応していこうという事だ。思いついた時に不定期に検査するのは良くない。毎日の終りや週末、月末、四半期末、年末などタイムボックス)決め、今の状態を検査する。対象は何でも良い。定期的に検査して必要に応じて別のやり方を適応してみる。そしてまたその結果を検査する。要は思考停止しないということだ。

ちょうど年末だし、自分も今年の行動を検査し、来年の計画を立てたいと思う。

まとめ

最後に改めて7つを並べてみる。
  1. 言葉に出そう
  2. 行動しよう
  3. アウトプットしよう
  4. HRT重要
  5. 一番の下手くそでいよう
  6. 自己組織化しよう
  7. 検査と適応を繰り返そう

他人に伝えたい事というより、自分自身が忘れちゃいけない事のリストだな。定期的に見直していきたい。

次は10日目の @takachan さん!

[PR]
by aratafuji | 2016-12-05 00:00 | つぶやき